履歴書はA4とB5どっち?|サイズ別メリット・印刷時の注意・選び方
履歴書の用紙サイズ、A4とB5どちらを選ぶべきかを、書きやすさ・印刷・郵送・企業の好みまで含めて比較解説します。
最終更新: 2025年8月20日 ・ リレキミー編集部
まずは結論から
現代の履歴書はA4が主流です。 迷ったらA4(見開きA3)を選んでおけば、まず間違いありません。
B5(見開きB4)を使うのは、次のどちらかのケースに限っていいです。
- アルバイトの応募で、求人票がB5テンプレートを指定している
- 小規模店舗や個人事業主への応募で、B5が慣習になっている
そして何より大事なのが「企業・応募先から用紙サイズの指定がある場合は、そちらを最優先にする」ことです。 指定を無視して別のサイズを出すと、書類の中身がよくても「指示を読めない人」と判断されてしまいます。
このガイドでは、A4とB5それぞれのメリット・デメリットから、印刷・郵送・PDF出力時の選び方まで順番に説明します。
そもそも「A4でなければならない」という決まりはない
先に、いちばん誤解されている点をはっきりさせておきます。
履歴書の用紙サイズを定めた公的なルールは、現在ひとつも存在しません。
かつては日本産業規格(JIS)の解説に履歴書の様式例が載っていて、これが事実上の標準として扱われていました。しかしこの様式例は令和2年(2020年)7月に削除されています。削除を受けて厚生労働省が新たに「履歴書様式例」を作成・公表しましたが、この様式例にも用紙サイズの指定はありません。
つまり現在のA4主流は、規則ではなく慣習です。応募先から指定があればそれが唯一のルールで、指定がなければどちらを選んでも規約違反にはなりません。
では、なぜその慣習がA4に固まったのか。ここには明確な出来事があります。
A4が標準になったのは、1990年代の行政改革がきっかけ
日本の公文書は、もともとB判が主流でした。それをA判へ切り替えたのは国です。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 平成4年(1992年)6月19日 | 臨時行政改革推進審議会「国際化対応・国民生活重視の行政改革に関する第三次答申」で、特別の事情のあるものを除きA判系列へ統一するよう提言 |
| 平成4年(1992年)11月30日 | 各省庁事務連絡会議で申し合わせ |
| 平成5年(1993年)4月〜 | 会議資料・部内配布資料・記者発表資料などをA判化 |
| 平成6年(1994年)4月〜 | 「特別の事情のない行政文書」について原則A判化 |
A判(A4など)は国際規格 ISO 216 に基づくサイズで、B判は日本独自の規格です。「国際化対応」という答申の名称が示すとおり、海外とのやり取りで書類サイズが揃わないことを解消するのが狙いでした。
行政がA判に統一されると、行政と書類をやり取りする企業側もA判へ寄っていきます。ファイル・封筒・複合機・スキャナといった事務用品もA4前提で設計されるようになりました。履歴書がA4主流になったのは、この流れの結果です。
なので「A4のほうが丁寧」「B5は失礼」といった話ではありません。 30年ほどかけて社会のインフラがA4に合わせて作り替えられた、というだけのことです。この背景を知っていれば、B5指定の求人に出くわしても迷わずに済みます。
A4(見開きA3)のメリットとデメリット
メリット
書ける情報量が多い
A4の履歴書を広げると、A3サイズの大きな紙1枚になります。 職歴欄・自己PR欄・志望動機欄など、それぞれのスペースがゆったり取れるので、書きたいことをきちんと収めやすいです。 転職活動で職歴が複数ある場合や、新卒で「学生時代に力を入れたこと」をしっかり書きたい場合にも余裕があります。
ビジネス文書の標準サイズ
A4はビジネス文書の標準です。 履歴書のほかに職務経歴書・送付状・資格のコピーなどを一緒に提出するとき、A4で揃えると採用担当者側でまとめやすくなります。 応募書類全体の「統一感」という点でも、A4が有利です。
企業側の受け取り体制が整っている
ファイリング・スキャン・デジタル管理など、企業の書類管理はA4を前提に設計されているところが多いです。 B5書類をA4フォルダに入れると上部が余るため、管理上ちょっとした不便が生まれます。 こういった受け取り側の事情も、A4が選ばれ続ける理由の一つです。
デメリット
プリンタと封筒のサイズに注意が要る
A4は大きい分、印刷・郵送の対応も必要です。 コンビニ印刷でA4を選ぶのは簡単ですが、郵送するときは角形2号封筒が必要になります。 コンパクトな封筒では折り曲げることになるので、注意してください。
A3対応プリンタが自宅にない場合は両面印刷に注意
見開きA3の履歴書はA4用紙に両面印刷して使います。 自宅プリンタでも両面印刷できますが、機種によっては設定が少しわかりにくいことがあります。 コンビニ印刷なら両面設定をONにするだけで対応できます。
B5(見開きB4)のメリットとデメリット
メリット
コンパクトで書きやすい(記入量が少ないときに向く)
B5の履歴書を広げるとB4サイズになります。 A4より一回り小さい分、「そんなに書くことがない」という人には書きやすく感じます。 アルバイトの初応募など、職歴・資格がほぼない段階では、空白が目立ちにくいという利点があります。
伝統的な様式として定着している業種がある
飲食・小売・サービス業の一部では、今もB5(B4)の用紙をカウンターや店頭に置いていて、その場で手書きして提出するスタイルが残っています。 こういった現場応募では、B5を使うことが自然です。
デメリット
書けるスペースが狭い
A4と比べると各欄が小さくなります。 職歴が複数ある転職者や、自己PRをしっかり書きたい場合には窮屈です。 字が大きめの人は、書ける行数が減って見た目がつまってしまうこともあります。
企業の書類管理から浮く
A4を前提に整理している企業の場合、B5の書類は管理しにくくなります。 悪い印象にはならないことが多いですが、「わざわざB5を選んだ理由は?」と思われることはあります。
業界・応募シーン別の傾向
用紙サイズの選び方は、応募シーンによっても変わります。
| 応募シーン | おすすめサイズ | 理由 |
|---|---|---|
| 新卒採用(大企業・中堅企業) | A4 | 自己PR欄・学生時代の欄が大きい、書類一式A4で統一しやすい |
| 転職活動 | A4 | 職歴・業務内容を詳しく書くスペースが必要 |
| アルバイト(飲食・小売など) | B5またはA4 | 求人票の指定に従う。指定なしならA4でOK |
| 現場・店頭での直接応募 | 店舗の指定サイズ | 店が用意した用紙があればそれを使う |
| 医療・介護・士業 | A4 | 資格の記入スペースが広いA4が向く |
新卒・転職はA4一択と覚えておいてまず問題ありません。 アルバイトだけは、求人票をよく確認してから選んでください。
印刷時の注意点
「等倍(実サイズ)」で印刷する
履歴書を印刷するとき、絶対にやってはいけないのが「縮小印刷」です。
プリンタの設定でうっかり「用紙に合わせて縮小」をオンにしたまま印刷すると、文字が小さくなって読みにくくなります。 A4の履歴書をB5用紙に縮小するのも同様です。
設定は必ず 「等倍」「実サイズ」「100%」 を選んでください。
コンビニ印刷の設定確認
コンビニのマルチコピー機でも同じです。 アプリ(ネットプリントまたはPrintSmash)で用紙サイズを設定するとき、「A4」または「B5」を正しく選んで、縮小・拡大なしの設定にします。
詳しい手順は コンビニで履歴書を印刷する方法 にまとめています。
両面印刷を忘れずに
A4・B5どちらの履歴書も、見開き(表裏)に印刷するタイプが多いです。 印刷設定で「両面印刷」をONにしてください。 片面だけになると、表のページしか印刷されず、裏面が白紙になってしまいます。
郵送時の封筒サイズ
折り目をつけずに郵送するために、サイズに合った封筒を使ってください。
| 履歴書サイズ | 使う封筒 | ポイント |
|---|---|---|
| A4(見開きA3) | 角形2号封筒 | A4用紙がそのまま入るサイズ |
| B5(見開きB4) | 角形3号封筒 | B5用紙がそのまま入るサイズ |
どちらも、履歴書をクリアファイルに挟んでから封筒へ入れると、折れ・汚れ防止になります。 封筒の表には「履歴書在中」と赤で書くかスタンプを押してください。
封筒の選び方の詳細は 履歴書の封筒の選び方 で解説しています。
オンライン作成・PDF出力時のサイズ選び
リレキミーをはじめとするオンライン作成ツールでは、テンプレートを選ぶ段階でサイズを決めます。
選び方のポイントはシンプルです。
- 応募先から指定があれば、その指定サイズのテンプレートを選ぶ
- 指定がなければA4を選ぶ
- PDF出力後は、ページサイズが正しいか確認してから印刷する
PDF を出力したあと、ファイルをプリンタやコンビニアプリで開いたときに「A4」または「B5」と表示されているかを確認するのが一番確実です。 ファイルサイズが想定と違う場合は、テンプレートの設定から確認しなおしてください。
リレキミーで作成した PDF は見開き2ページ構成で出力されます。 履歴書を作る から選択して、出力サイズを確認してみてください。
やってはいけないNG例5つ
1. A4の履歴書をB5に縮小印刷する
「B5用紙しかない」からといって、A4用紙サイズの履歴書データを縮小印刷して使うのはNGです。 文字が小さくなりすぎて採用担当者が読みにくくなるうえ、写真や罫線の比率も崩れます。 A4の書類はA4で印刷してください。
2. 同一応募でA4とB5を混在させる
職務経歴書がA4なのに、履歴書だけB5で出すといったケースです。 提出書類全体でサイズが不揃いになると、ファイリング・スキャンがしにくくなります。 書類一式はサイズを揃えるのがマナーです。
3. 見開き(A3・B4)を半分に切って片面ずつ出す
「A3用紙がないから」と、A3の見開きテンプレートをA4用紙に左右それぞれ1枚ずつ印刷して2枚にするのはNGです。 書類の枚数が増えてまとめにくくなり、見た目も不自然になります。 必ず「A4両面印刷で1枚」にしてください。
4. 企業指定サイズを無視する
求人票や応募要項に「B5で提出してください」と書かれているのに、A4で出してしまうケースです。 書類の中身がよくても、「指示を読んでいない」「細かいことに注意できない」という印象を与えてしまいます。 指定がある場合は必ずそのサイズに合わせてください。
5. 両面印刷をせず片面だけで出す
見開き構成の履歴書を片面印刷にしてしまい、裏面が白紙になっているケースです。 「裏面を書き忘れた?」と思われたり、2枚に分けて出したと勘違いされたりします。 印刷設定で「両面印刷」を必ずONにしてください。
まとめ
- 迷ったらA4(見開きA3)を選べばOK。ビジネス標準サイズで、どんな業界・企業にも対応できます
- B5を使うのは、アルバイトや現場応募で「B5指定」がある場合だけ
- 企業・応募先から指定がある場合は、それを最優先にする
- 印刷時は等倍(100%)・両面設定を忘れずに
- 郵送はA4 → 角形2号、B5 → 角形3号の封筒を使う
- PDF出力後も用紙サイズが正しいか確認してから印刷する
リレキミーならA4テンプレートをそのまま使えます。 履歴書を作る から試してみてください。
履歴書テンプレートの種類が気になる場合は 履歴書テンプレートの種類と選び方、郵送の封筒について詳しく知りたい場合は 履歴書の封筒の選び方 も参考にどうぞ。
よくある質問
Q. 履歴書はA4でなければいけないと法律で決まっている?
A. 決まっていません。用紙サイズを定めた公的なルールは現在ひとつも存在しません。かつては日本産業規格(JIS)の解説に履歴書の様式例が載っていましたが、令和2年(2020年)7月に削除されています。その後に厚生労働省が公表した「履歴書様式例」にも用紙サイズの指定はありません。A4が主流なのは規則ではなく慣習です。応募先から指定があればそれが唯一のルールで、指定がなければどちらでも規約違反にはなりません。
Q. なぜA4が標準になったの?
A. 1990年代の行政改革がきっかけです。平成4年(1992年)6月19日の臨時行政改革推進審議会「国際化対応・国民生活重視の行政改革に関する第三次答申」で、特別の事情のあるものを除きA判系列へ統一するよう提言され、同年11月30日に各省庁事務連絡会議で申し合わせが行われました。平成5年4月から会議資料などが、平成6年4月からは特別の事情のない行政文書が原則A判化されています。A判は国際規格ISO 216に基づくサイズで、B判は日本独自の規格でした。行政がA判に揃えた結果、企業やファイル・封筒・複合機もA4前提になり、履歴書もそれに従った形です。
Q. 履歴書を縮小コピーしてもいい?
A. やめておいたほうがいいです。A4の履歴書をB5サイズに縮小印刷すると、文字が小さくなって読みづらくなるうえ、余白のバランスも崩れます。応募先が指定したサイズで、等倍(実サイズ)で印刷するのが基本です。
Q. 同じ封筒にA4とB5の履歴書を混ぜてOK?
A. よくないです。1回の応募で複数枚の書類を同封するときは、用紙サイズを揃えてください。サイズが混在すると整理しにくくなり、採用担当者に雑な印象を与えてしまいます。
Q. B5は古臭いと思われる?
A. 業界や状況によります。新卒採用や転職活動では、B5よりA4を使うほうが無難です。ただしアルバイト募集ではB5のテンプレートが今でもよく使われているので、応募先の雰囲気に合わせて判断してください。
Q. A4の履歴書を見開きで使ったら2枚?それとも1枚?
A. 1枚です。A4の履歴書は「1枚のA3用紙を二つ折りにした状態」が見開きになるよう設計されています。つまり表裏に印刷した1枚の紙を広げると、左ページ・右ページが並んで見える構成です。「A4用紙2枚」と混同しやすいので注意してください。
Q. B5用紙はコンビニで買える?
A. コンビニでB5単体の用紙を売っているケースは少ないです。文具店や100円ショップで入手できます。ただし、B5の履歴書をコンビニ印刷するときは、マルチコピー機の用紙サイズ選択でB5を選べばコンビニの用紙に印刷してくれるので、自分でB5用紙を持ち込む必要はありません。
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