履歴書の退職理由の書き方|例文・NG例・前向きな表現に変換するコツ
履歴書の退職理由の書き方をまとめました。「一身上の都合」の使い方・本音と建前の使い分け・例文集・面接で聞かれた時の答え方までわかります。
最終更新: 2025年9月7日 ・ リレキミー編集部
まずは結論から
退職理由について迷ったら、この3点だけ覚えておけば大丈夫です。
- 履歴書には「一身上の都合により退職」の一文で十分
- 職務経歴書では、具体的な理由を前向きな表現で書く
- 面接では、本音をそのまま言わず「次でやりたいこと」に変換して伝える
「詳しく書かなきゃいけないのでは」と思う人も多いですが、履歴書の退職理由欄はそもそもシンプルな記載が標準です。 詳細は面接の場で伝えるのが流れなので、書きすぎると逆効果になることもあります。
履歴書の職歴欄の書き方 も合わせて確認しておくとスムーズに書けます。
履歴書での基本の書き方
退職理由の種類と定型文
退職理由は、大きく3パターンに分かれます。
| 退職の種類 | 履歴書に書く表現 |
|---|---|
| 自己都合退職 | 一身上の都合により退職 |
| 会社都合退職 | 会社都合により退職 |
| 定年退職 | 定年により退職 |
「自己都合」は、転職・結婚・育児・体調不良など、自分の意思や事情で辞めた場合に使います。 「会社都合」は、リストラ・倒産・事業縮小など、会社側の事情で辞めた場合です。
書く場所はどこ?
履歴書の職歴欄に、各職場の退職理由を1行で書き添えます。
在職中の場合は「現在に至る」と書いて退職理由は書きません。 退職済みなら、会社名・在籍期間の後に退職理由の一文を入れます。職歴欄の最後の行には「以上」と書くのを忘れずに。
「一身上の都合」のひと言で十分な理由
採用担当者は、履歴書の退職理由欄を「詳しい説明の場」として見ていないことが多いです。 細かい理由は面接で確認するという前提で採用プロセスが設計されているため、むしろ余計な情報を書いてマイナスの印象を与えないほうが賢明です。
自己都合 vs 会社都合の違い
失業給付への影響
退職理由が「自己都合」か「会社都合」かは、失業給付の受け取り方に影響します。
- 会社都合: 待機期間が7日間のみで給付が始まる。給付日数も手厚くなる場合が多い
- 自己都合: 7日間の待機期間 + 原則2か月の給付制限期間がある
履歴書には正確な種別を書く必要があります。事実と異なる記載は経歴詐称になるので注意が必要です。
転職先での評価への影響
会社都合退職を正直に書いても、それだけで選考から不利になるわけではありません。 リストラや倒産であれば本人の能力や意欲とは無関係で、採用担当者もそれを理解しています。
逆に、隠して「一身上の都合」と書くと、面接で話が合わなくなったときに不誠実な印象を与えるリスクがあります。 事実に沿って書いた上で、面接では次のステップへの前向きな意欲を伝えることが大切です。
退職理由の書き方:ケース別例文
自己都合退職
例文1:転職・スキルアップ 一身上の都合により退職
例文2:キャリアチェンジ 一身上の都合により退職
例文3:体調不良・療養(回復後の求職) 一身上の都合により退職
例文4:親の介護 一身上の都合により退職
例文5:起業・独立後に再就職 一身上の都合により退職
※自己都合はすべて同じ表現です。詳しい事情は面接の場で伝えます。
会社都合退職
例文6:リストラ・希望退職 会社都合により退職
例文7:事業部の廃止・閉鎖 会社都合により退職
例文8:会社倒産 会社都合により退職
結婚・出産に伴う退職
例文9:結婚による退職 一身上の都合により退職
例文10:育児のための退職(育休取得なし) 一身上の都合により退職
契約満了による退職
例文11:有期雇用契約の期間満了 契約期間満了により退職
例文12:派遣契約の終了 契約期間満了により退職
契約満了は「一身上の都合」でも「会社都合」でもないため、「契約期間満了により退職」が正確な表現です。 雇用保険の区分では会社都合に近い扱いになるケースもあるので、ハローワークで確認しておくと安心です。
前向きな表現に変換するコツ
面接では「一身上の都合」の中身を必ず聞かれます。 本音をそのまま伝えると印象が悪くなりやすいので、「次でやりたいこと・求めていること」に言い換えるのがポイントです。
| 本音 | 面接で使える前向きな表現 |
|---|---|
| 給料が低かった | 正当な評価を得られる環境を求めて |
| 人間関係がしんどかった | より協調的なチームで力を発揮したかった |
| 残業が多くてきつかった | 効率的な働き方で成果を出せる環境に移りたかった |
| 仕事がつまらなかった | 自分の強みをより活かせる仕事にチャレンジしたかった |
| 上司と合わなかった | 成長できる環境とマネジメントスタイルを求めて |
変換のコツは「○○が嫌だった」ではなく「○○を求めて」という表現にすることです。 同じ事実でも、前を向いている人に見えるかどうかが大きく変わります。
志望動機の書き方と例文 も合わせて準備しておくと、面接の回答に一貫性が出ます。
職務経歴書での詳しい書き方
履歴書は「一身上の都合」で十分ですが、職務経歴書では退職理由をもう少し具体的に書く場合があります。
職務経歴書での書き方の例
職務経歴書の各社欄に、退職理由を短く添えます。
- 転職活動のため退職: キャリアアップを目的に転職活動を開始し、退職。
- 事業部閉鎖のため退職: 担当部門の縮小に伴い、会社都合にて退職。
- 契約期間満了のため退職: 有期雇用契約の期間満了に伴い退職。
書く量は1〜2行が目安です。言い訳が長くなるほど、かえって印象が悪くなります。
履歴書と職務経歴書のセット運用
書類を複数提出する場合、履歴書と職務経歴書の退職理由が矛盾しないように揃えることが大切です。 「履歴書は一身上の都合、職務経歴書はキャリアアップのため」という組み合わせは自然で問題ありません。
履歴書と職務経歴書の違い でセット運用の全体像を確認しておくとわかりやすいです。
面接で聞かれたときの答え方
「退職理由を教えてください」は面接でほぼ確実に聞かれる質問です。 答え方のフレームワークはシンプルで、次の3ステップで話すと整理されます。
- 退職の事実を一言で言う(例:スキルアップのために転職を決意しました)
- 理由を短く補足する(例:現職では○○の経験が積みにくい状況でした)
- 次でやりたいことに繋げる(例:御社では○○に挑戦したいと考えています)
「3→1→2」の順で話す人もいますが、結論から伝える PREP 法(Point → Reason → Example → Point)のほうが採用担当者に伝わりやすいです。
注意点
- 前職の会社や上司への批判はしない
- 「とにかくお金が欲しかった」など待遇だけを理由にしない
- 「特に理由はないけど」と曖昧に流さない
「転職回数が多い」「短期で辞めた」などネガティブになりやすい場合も、事実を正直に伝えつつ「次でどうしたいか」に重心を置くと印象がよくなります。
NG例5つ
NG1:前職を批判する
「上司のハラスメントが原因で退職しました」など、会社・人物の批判は避けましょう。 事実であっても、面接の場でネガティブな発言をすると「この人はうちの会社でも同じことを言いそう」と思われてしまいます。
NG2:事実と異なる理由を書く
「一身上の都合」で書くのは問題ありませんが、「会社都合なのに自己都合と書く」など事実と異なる記載は経歴詐称になります。 入社後に発覚すると、最悪の場合、雇用契約の解除につながるケースもあります。
NG3:長すぎる説明を書く
職務経歴書でも、退職理由を3行以上で書くのは避けましょう。 経緯を細かく説明すればするほど、言い訳がましい印象になります。
NG4:ネガティブな言い切り
「やりがいがなかった」「将来性がないと感じた」など、マイナスの言い切りで終わる書き方は印象が下がります。 前述の変換コツを使って、「○○を求めて」という方向に書き換えましょう。
NG5:退職理由欄を空白にする
記載欄があるのに空白にすると「隠している何かがあるのでは」と思われることがあります。 書きたくない場合でも「一身上の都合により退職」と書いておくのが無難です。
まとめ
退職理由は、書き方よりも「どこで何を伝えるか」の使い分けが大事です。
- 履歴書:「一身上の都合により退職」の一文だけで十分
- 職務経歴書:簡潔に、前向きな表現で1〜2行
- 面接:本音を前向きに変換して、次でやりたいことに繋げる
書類の中では目立たなくていい項目ですが、面接での回答の準備は欠かせません。 退職理由の答え方と志望動機をセットで練っておくと、面接全体の流れがぐっとスムーズになります。
履歴書を作る から職歴欄・退職理由欄をそのまま入力できます。 どう書けばいいか迷ったら、このガイドをブックマークして参照しながら入力してみてください。
よくある質問
Q. 履歴書に詳しい退職理由は書くべきですか?
A. 履歴書には書かなくて大丈夫です。自己都合なら「一身上の都合により退職」、会社都合なら「会社都合により退職」の一文で十分です。詳しい理由は職務経歴書か面接の場で伝えるのが一般的です。
Q. 会社都合と書くと転職で不利になりますか?
A. 必ずしも不利にはなりません。リストラや倒産など、本人の意思ではない事情であれば、正直に「会社都合」と書いたほうが誠実な印象を与えます。隠すほうが面接で話が合わなくなるリスクがあります。
Q. 「一身上の都合」だけで本当に大丈夫ですか?
A. 履歴書ではそれで問題ありません。面接では必ず「一身上の都合とはどういった理由ですか?」と掘り下げられるので、前向きな説明を準備しておきましょう。
Q. 短期離職(1年未満)の場合、退職理由はどう書きますか?
A. 履歴書には「一身上の都合により退職」と書けば十分です。ただし面接では必ず深掘りされるので、「スキルアップのため」「より自分の強みを活かせる環境を求めて」など前向きな理由を準備しておくことが大切です。
Q. 解雇された場合はどう書けばいいですか?
A. 整理解雇(リストラ・倒産)であれば「会社都合により退職」と書きます。懲戒解雇の場合はそのまま書くことが求められる場合があります。事実と異なる記載は経歴詐称になるため、書き方に迷ったらハローワークや転職エージェントに相談するとよいでしょう。
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