履歴書の本人希望欄の書き方|「貴社規定に従います」だけじゃない使い方
履歴書の本人希望欄に何を書くべきか、書かない方がいいことは何か、「貴社規定に従います」の正しい使い方をケース別に解説。
最終更新: 2026年8月22日 ・ リレキミー編集部
まずは結論から
本人希望欄は、入社後の働き方に直接影響することだけを書く欄です。
希望が特にないなら「貴社規定に従います」の一文でOK。 何か伝えたいことがあるなら、理由とセットで、1〜2項目に絞って書きましょう。
「給与を上げてほしい」「残業は少ない方がいい」といった待遇への要求を書くのはNGです。 採用担当者に「条件ばかり気にしている人だな」と思われてしまいます。
このガイドでは、書くべきこと・書かない方がいいこと・ケース別の例文まで順番にまとめています。 履歴書を作る ページからそのまま入力に進めます。
本人希望欄に書くべきこと
本人希望欄の目的は、入社後の就業条件に影響する事情を事前に伝えることです。
採用担当者は、「この人はどういう条件で働けるのか」を把握したうえで、配属や雇用形態を検討します。 そのため、書くべきなのは「会社側が知っておいた方がいい情報」に限ります。
具体的には以下のようなものが当てはまります。
- 育児: 子どもの送迎があるため、退社時間に制約がある
- 家族の介護: 通院の付き添いがあるため、週1〜2日早退が必要な場合がある
- 健康配慮: 通院中の持病があり、月1回の定期受診がある
- 勤務地の制限: 配偶者の転勤や親の介護で、特定のエリアからしか通えない
- 入社可能日: 現職の退職日が決まっていて、すぐに入社できない
これらは「要求」ではなく「状況の共有」です。 採用側も、知らずに採用するよりは事前に把握できた方がありがたいと考えることがほとんどです。
「貴社規定に従います」を使うケースと使わないケース
使うケース
希望や制約が特になければ、「貴社規定に従います」の一文だけで十分です。
この一文は「何もない」という意味ではなく、「御社のルールに合わせて働きます」という前向きな意思表示です。 採用担当者に「柔軟に対応できる人だな」という印象を与えられます。
何も書かずに欄を空白にするのは避けてください。 「見落とした?」「マナーを知らない?」と思われてしまうことがあります。
使わないケース
伝えておきたい就業条件がある場合は、「貴社規定に従います」だけでは不十分です。
たとえば「子どもの迎えがあるので17時退社を希望したい」という状況を伝えないまま採用が決まると、入社後に双方が困ることになります。 伝えるべき事情があるなら、きちんと書きましょう。
「貴社規定に従います」と書きたくないとき
書きたくないなら、書かなくて構いません。 この一文は決まり文句として広まっているだけで、書く義務はどこにもありません。
ただし、書きたくない理由によって取るべき対応が変わります。
| 書きたくない理由 | どうするか |
|---|---|
| 譲れない条件が実際にある | 条件を具体的に書く。これが本来の使い方です(書き方は下の「書いていいこと」を参照) |
| 何でも従うと思われたくない | 条件が無いなら空欄より「貴社規定に従います」が無難。面接で希望を伝える機会は必ずあります |
| 定型文を使うのが嫌 | 「特に希望はございません。詳細は面接時にご相談させてください」など言い換えは自由 |
いちばん多い誤解は、この欄に条件を書くと不利になるというものです。そんなことはありません。勤務時間・勤務地・入社可能日といった、双方が事前に知っておくべき事実を伝えるための欄です。伏せたまま入社して食い違うほうが、お互いにとって損になります。
⛔ ただし給与・賞与・休日数・福利厚生への要求は別です。ここは選考段階で書くとマイナスに働きます(理由は後述の「書かない方がいいこと」)。「従いたくない」と感じる中身がこちらなら、面接や内定後の条件面談で確認するのが正解です。
希望を書く場合の添え方
希望を書くときは、理由を一言添えるのが基本です。
- NG: 「17時退社を希望します」
- OK: 「小学校低学年の子どもがおり、17時退社を希望します」
理由があると、「わがまま」ではなく「事情がある人」として読んでもらえます。
書いていいこと
以下の内容は、本人希望欄に書いても問題ありません。
勤務時間・退社時間
育児や介護など、生活上の理由で退社時間に制約がある場合は書きましょう。 「17時退社を希望します(育児のため)」のように理由を添えてください。
勤務地の希望
転居が難しい事情がある場合や、特定のエリアでしか働けない場合は書いてOKです。 「東京都内勤務を希望します(現住所から通える範囲のため)」のように書きます。
職種・業務の限定
「前職のスキルを活かせる職種を希望します」など、応募した理由と整合する形で書ける場合は問題ありません。 ただし、「〇〇以外はやりたくない」という書き方はNGです。
入社(退職)可能日
現職に在職中で、すぐに入社できない場合は書いておくと親切です。 「退職手続きの都合により、入社は〇〇年〇月以降となります」のように書きます。
書かない方がいいこと
以下の内容は、本人希望欄に書くと印象が悪くなりやすいです。
給与・賞与への言及
「月給〇〇万円以上を希望します」「賞与は年2回以上希望」といった記載は避けましょう。 給与の話は、面接の場や内定後に行うのが一般的なマナーです。 書いてしまうと、「お金のことしか頭にない人」という印象になりやすいです。
残業時間の上限指定
「残業は月〇〇時間以内」という書き方はNGです。 仕事への意欲より条件への執着が先に見えてしまいます。 残業が難しい事情(育児など)があれば、残業時間の数字ではなく「事情と退社時間の希望」という形で書く方が無難です。
年間休日数・有給の取りやすさ
「年間休日120日以上」「有給が取りやすい環境を希望」といった記載もNGです。 休日・休暇の制度は募集要項で確認するもので、応募書類に書く内容ではありません。
福利厚生への要求
住宅手当・交通費・社宅など、福利厚生への希望を書くのも避けた方がいいです。 これらも面接の場や内定後に確認するのが自然な流れです。
抽象的すぎる希望
「のびのび働ける環境を希望します」「チームワークを大切にできる職場を希望します」といった抽象的な言葉は書かないようにしましょう。 具体性がなく、採用担当者も判断のしようがありません。
例文5パターン
実際の状況に近いものを参考にしてください。
パターン1: 育児中で退社時間に制約がある
小学校低学年の子どもがおり、平日17時30分退社を希望します。業務の繁忙期については相談に応じます。
ポイントは「理由 + 希望時間 + 柔軟に対応できる旨」の3点をセットにすること。 「必須」と書かず、「相談に応じます」と添えることで印象が和らぎます。
パターン2: 家族の介護がある
同居の親が通院中であり、月2〜3回、午後に付き添いが必要な場合があります。事前にご連絡のうえ、有給休暇で対応します。
有給休暇で対応する意思を示すことで、「負担をかけます」ではなく「自分で調整します」という印象になります。
パターン3: 健康上の配慮がある
持病の定期受診(月1回)があります。通院日は事前に調整のうえ、半休または有給休暇で対応します。
病名を書く必要はありません。「定期受診がある」という事実と「自分で対処する」という姿勢を伝えるだけで十分です。
パターン4: 勤務地を限定したい
配偶者の介護のため、現住所から通える範囲での勤務を希望します(東京都内・神奈川県北部)。転勤は現時点では難しい状況です。
転勤ができない理由と、対応可能なエリアを具体的に書くことで、採用担当者が判断しやすくなります。
パターン5: 転居の予定がある
現在は神奈川県在住ですが、〇〇年〇月に東京都内へ転居予定です。入社後は通勤に問題ありません。
転居予定があると、通勤距離に不安を持たれることがあります。 転居の時期と転居後の通勤問題がないことを明記しておくと、採用側の疑問を事前に解消できます。
「特になし」だけは避ける理由
希望がないときに「特になし」と書く人がいますが、これはおすすめしません。
「特になし」は字義どおりには問題ない言葉ですが、採用担当者から見ると「欄を埋めただけ」という印象になりやすいです。 「この人は本当に何も考えていないのかな」と思われてしまうこともあります。
希望が本当に何もないなら、「貴社規定に従います」 と書きましょう。 この一文は「御社のルールに合わせて柔軟に対応します」という意思表示として機能します。
また、欄を空白のままにするのもNGです。 記入もれだと思われるか、マナーを知らないと判断されるリスクがあります。
NG例5つ
最後に、よくあるNGパターンをまとめておきます。 どれも実際の履歴書に見られるケースなので、当てはまっていないか確認してください。
NG1: 待遇を要求する
「月給30万円以上を希望します」
給与の話は応募書類に書く内容ではありません。面接または内定後に話す場があります。
NG2: 条件が多すぎる(わがままに見える)
「勤務地は〇〇区内のみ、残業は月10時間以内、土日は完全休み、転勤なし」
1行に複数の条件を並べると、「この人と働くのは大変そう」という印象を与えてしまいます。 伝えるなら1〜2項目に絞りましょう。
NG3: 長文すぎる
「子どもが3人おり、一番下はまだ保育園に通っています。夫は出張が多く、ワンオペになることもあります。そのため、残業は避けたく、また急な早退も…」
事情はわかりますが、本人希望欄は長文を書く欄ではありません。 「育児のため17時退社を希望します」の一文で十分です。
NG4: ネガティブな表現
「前職でパワハラがあったため、職場環境を重視しています」
職場の不満や前職への批判を書くのはNGです。 採用担当者から「うちの会社でも何か問題を起こすかもしれない」と思われるリスクがあります。
NG5: 抽象的すぎる
「自分の能力を最大限に発揮できる環境を希望します」
具体性がなく、採用担当者が何もできません。 希望があれば、具体的に書きましょう。希望がなければ「貴社規定に従います」で十分です。
まとめ
本人希望欄は、入社後の働き方に影響することを事前に共有するための欄です。
- 希望が特になければ「貴社規定に従います」
- 希望がある場合は、理由とセットで1〜2項目に絞って書く
- 給与・残業・休日への要求は書かない
- 「特になし」と空欄はどちらも避ける
うまく書けると、採用担当者に「この人は自分の状況をきちんと整理して伝えられる人だな」という印象を持ってもらえます。
リレキミーで履歴書を作ると、本人希望欄もテンプレートから入力するだけで整形されます。 履歴書を作る から、5分で完成させてみてください。
様式ごとに何が違うか — リレキミーの実装で確認する
希望条件を書く欄があるかどうかは様式で分かれます。ここから先は、リレキミーが実際に出力している5種類の履歴書テンプレートの中身を、テンプレート実装をそのまま読み取って並べたものです。2026年8月時点の内容で、履歴書を作るで様式を切り替えれば、同じ違いを画面上で確認できます。
様式ごとの記入欄
| 記入欄 | JIS規格 | 厚生労働省様式 | アルバイト用 | 新卒用 | 転職用 |
|---|---|---|---|---|---|
| 基本情報(氏名・生年月日・連絡先) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 学歴・職歴 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 免許・資格 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 志望の動機・自己PR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 本人希望記入欄 | ○ | ○ | − | ○ | ○ |
| 性別欄 | ○ | − | ○ | ○ | ○ |
| 通勤時間欄 | ○ | − | ○ | − | − |
| 勤務希望 | − | − | ○ | − | − |
| 趣味・特技 | − | − | ○ | − | − |
記入欄は全部で9種類あり、様式ごとに5〜8種類が使われています。厚生労働省様式だけは性別欄を持たず、通勤時間欄も出しません。2021年に公表された様式例が、応募者の適性・能力に関係のない項目を外す方針を取ったためで、リレキミーの厚労省様式もそれに合わせています。記入の負担がいちばん軽いのは厚生労働省様式(5種類)で、いちばん多いのはアルバイト用(8種類)です。
この記事の主題である本人希望記入欄は、5種類のうち4種類(JIS規格・厚生労働省様式・新卒用・転職用)にあります。アルバイト用には欄そのものがないので、これらを選ぶ場合は書きたい内容を別の欄か添え状に回すことになります。
選べる組み合わせ
| 設定 | 選択肢の数 | 内容 |
|---|---|---|
| 用紙サイズ | 2種類 | A4・B5 |
| 様式 | 5種類 | JIS・厚労省・アルバイト・新卒・転職 |
| 書体 | 5種類 | 明朝2種・ゴシック3種 |
| デザイン | 8種類 | standard ほか |
掛け合わせると400通りの組み合わせになります。書体は明朝体とゴシック体で印刷したときの読みやすさが変わるので、本番の紙に出す前に1枚ためし刷りしておくと失敗が減ります。
用紙サイズの実寸
| 用紙 | 幅 | 高さ | 面積 | A4 を 1 としたとき |
|---|---|---|---|---|
| A4 | 210mm | 297mm | 624平方cm | 1.00倍 |
| B5 | 182mm | 257mm | 468平方cm | 0.75倍 |
リレキミーは用紙の寸法を CSS でそのまま指定しているので、画面で見えている比率がそのまま印刷結果になります。B5 の面積は A4 の0.75倍で、同じ文章量なら文字が1.33倍ほど詰まります。手書きで書き込む欄を広く取りたいなら A4 のほうが余裕があります。
この比較の前提
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | リレキミーが出力する履歴書テンプレート |
| 基準時点 | 2026年8月 |
| 確認方法 | テンプレート実装の記入欄を読み取って数えたもの |
| 対象外 | 応募先が独自に指定する書式 |
応募先から様式の指定があれば、そちらが優先されます。指定がない場合にどれを選ぶかで迷ったら、2026年8月時点では厚生労働省様式が無難です。実際の紙面は履歴書を作るで切り替えながら確認できます。
よくある質問
Q. 「貴社規定に従います」と書きたくないときはどうすればいい?
A. 書かなくて構いません。この一文は決まり文句として広まっているだけで、書く義務はどこにもありません。譲れない条件が実際にあるなら、勤務時間・勤務地・入社可能日などを具体的に書いてください。それがこの欄の本来の使い方です。条件は無いけれど定型文が嫌なだけなら、「特に希望はございません。詳細は面接時にご相談させてください」のような言い換えで問題ありません。ただし給与・賞与・休日数・福利厚生への要求だけは選考段階で書くとマイナスに働くので、面接や内定後の条件面談で確認してください。
Q. 本人希望欄に条件を書くと選考で不利になりますか?
A. なりません。勤務時間・勤務地・入社可能日のように、双方が事前に知っておくべき事実を伝えるための欄です。伏せたまま入社して食い違うほうがお互いに損になります。ただし理由を一言添えるのがコツで、「17時退社を希望します」より「小学校低学年の子どもがおり、17時退社を希望します」のほうが、わがままではなく事情として読んでもらえます。
Q. 「特になし」と書いても大丈夫ですか?
A. 大丈夫ではありますが、おすすめはしません。「特になし」だと「何も考えていない」という印象になりやすいです。希望がないなら「貴社規定に従います」と書いた方が、採用担当者への配慮が伝わります。
Q. 希望勤務地を書くと不利になりますか?
A. 書き方次第です。「〇〇支社を希望します(理由:家族の介護があるため)」のように理由を添えれば、わがままな印象は出ません。一方、理由なしに複数の条件を並べると不利になりやすいです。
Q. 給料の希望は書いていい?
A. 基本的には書かない方が無難です。面接で聞かれてから答える機会があります。どうしても書く場合は「ご相談させてください」と留めておく程度にしましょう。
Q. 「フレックス希望」は書けますか?
A. 書けます。ただし「フレックス制度を利用したい」という言い方より、「育児のため、始業時間を9時30分以降にしていただけると助かります」のように具体的な理由と希望内容を書く方が伝わります。
Q. 育児中の時短希望を書くとマイナスになりますか?
A. 書き方によります。「時短勤務必須」と強く書くよりも、「小学校入学前の子どもがいるため、17時退社を希望します。業務の繁忙期は相談に応じます」のように柔軟さも一緒に示すと印象が良くなります。
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