転職回数が多い人の履歴書の書き方|3社・5社以上で印象を変えるコツ
転職回数が多い人(3社・5社以上)の履歴書の書き方を、職歴のまとめ方・退職理由の伝え方・職務経歴書との連携でカバーします。
最終更新: 2025年4月5日 ・ リレキミー編集部
まずは結論から
転職回数が多い人の履歴書で大切なことは、3つだけです。
- 全部正直に書く
- 複数の経験を「一貫性ストーリー」でまとめる
- 詳細な説明は職務経歴書に任せる
隠そうとするのがいちばんのNG。発覚したときのダメージが大きすぎるし、採用担当者はプロなので、中途半端に隠してもたいてい気づきます。
それより「これだけ動いてきた人が、なぜ今ここに来たのか」のストーリーを整えることに時間を使うほうが、書類通過率は上がります。 転職回数が多くても、通過している人はちゃんといます。
転職回数が多いと不利になる業界・問題ない業界
採用担当者の反応は、業界によってかなり違います。自分の志望先がどちらに近いかを先に確認しておきましょう。
転職回数を気にしやすい業界
- 銀行・証券などの金融機関
- 大手メーカー(製造業)
- 官公庁・公的機関
- 老舗の卸・商社
こうした業界では、長期就業を「信頼の証」として重視する文化が残っています。 5回以上になると書類段階で弾かれるケースもゼロではないので、書き方だけでなく応募先の選定も考えたほうがいいです。
転職回数をほぼ気にしない業界
- IT・Web・ゲーム
- 広告・クリエイティブ
- 飲食・小売・サービス
- スタートアップ・ベンチャー
- 人材・教育
- 医療・介護(専門職)
これらの業界では、転職回数より「何ができるか」「何を経験してきたか」が評価軸になりやすいです。5社以上でも書類通過するケースは珍しくありません。
同じ「転職5回」でも、IT系ベンチャーを受けるのと銀行を受けるのでは話が変わります。志望先の文化感を先に調べてから戦略を立てましょう。
職歴のまとめ方
転職回数が多いと、職歴欄が縦に長くなりすぎる問題が起きます。 スペースに収まらないときは、次の2つの整理方法を使います。
年代別にまとめる
同じ時期に同じ雇用形態で就いていた場合は、まとめて1ブロックにできます。
2018年 4月 〇〇スタッフィング株式会社(派遣社員)
派遣先:△△株式会社(2018年4月〜2019年3月)
□□株式会社(2019年4月〜2020年3月)
いずれも事務・データ入力業務を担当
2020年 3月 契約期間満了により退職
同一の派遣元からの就業は「1社分」としてまとめると、スペースも節約できて読みやすくなります。
キャリア式でまとめる
正社員として複数社を経ている場合は、会社ごとに1〜2行の業務メモを入れてコンパクトにまとめます。
2016年 4月 〇〇株式会社 入社(営業部)
中小企業向け保険商品の新規営業を担当。年間契約件数50件超。
2018年 7月 一身上の都合により退職
2018年 9月 △△株式会社 入社(営業企画部)
営業ツール・トレーニング資料の制作、社内研修の企画運営を担当。
2020年 3月 一身上の都合により退職
業務内容を1行ずつ入れておくことで、採用担当者が「在籍が短くても何をしてきたか」をその場で確認できます。 詳細な実績は職務経歴書に書けばOKなので、履歴書の職歴欄はあくまでサマリとして整理しましょう。
一貫性ストーリーの組み立て方
複数の会社を経ている場合、採用担当者がいちばん気にするのは「なぜここまで転職してきたのか」です。 これに答えるのが「一貫性ストーリー」です。
専門性でつなぐ
同じ職種・スキルを積み重ねてきた場合は、専門性を軸にします。
「エンジニアとして5年間、規模の異なる3社でバックエンド開発を担当。言語やチーム環境は変わっても、設計品質と納期遵守を軸に動いてきました。」
業界でつなぐ
複数の職種を経ていても、同じ業界を渡り歩いている場合は業界知識を軸にできます。
「小売業の現場・本部・ITベンダーという3つの立場から、同じ業界の課題を見てきました。」
スキルでつなぐ
業界も職種もバラバラに見えても、「担ってきた役割」でつながることがあります。
「立場は変わりましたが、どの会社でも"チームで数字を作る"ポジションを担ってきました。営業リーダー・プロジェクト管理・事業企画と、軸は一貫しています。」
一貫性ストーリーは履歴書の本文には直接書かないことが多いです。 職務経歴書の冒頭「キャリアサマリ」か、面接の自己紹介で語る内容として準備しておくと効果的です。
退職理由の整合性
転職が多い場合、退職理由は複数あります。それぞれの理由が矛盾しないように整理することが大事です。
履歴書に書く退職理由は定型文でOK
履歴書の職歴欄に書く退職理由は、基本的に 「一身上の都合により退職」 の一言で問題ありません。 会社都合(リストラ・倒産・契約終了)の場合だけ「会社都合により退職」と正直に書きます。
複数の退職理由を矛盾なく整理する
面接では必ず退職理由を聞かれます。5回転職したなら5回分の理由を聞かれると思って準備しましょう。
ポイントは 「前向きな理由」→「得たもの」→「次の理由」という流れ で繋げることです。
| 転職回数 | 避けたい説明 | 整理した説明 |
|---|---|---|
| 1社目→2社目 | 「上司と合わなくて」 | 「スキルアップのため転職を決断しました」 |
| 2社目→3社目 | 「給料が低くて」 | 「キャリアの幅を広げるため業種を変えました」 |
| 3社目→4社目 | 「会社の方針が合わなくて」 | 「自分の経験をより活かせる環境を探して」 |
各社での「得たもの」をセットで語れると、転職ごとに前進しているように聞こえます。 批判・愚痴・会社の悪口に見える説明は絶対に避けましょう。面接官は「次もうちの会社の悪口を言う人だ」と判断します。
例文3パターン
パターン1:同業界転職5社(営業職)
職歴
2015年 4月 〇〇保険株式会社 入社(個人営業部)
生命保険・損害保険の個人向け新規営業を担当。年間新規契約50件。
2017年 6月 一身上の都合により退職
2017年 8月 △△ライフ株式会社 入社(法人営業部)
中小企業向け団体保険の新規開拓営業を担当。月次売上目標を継続達成。
2019年 3月 一身上の都合により退職
2019年 5月 □□フィナンシャル株式会社 入社(営業推進部)
営業チームのKPI管理・研修プログラムの設計・運営を担当。
2021年 2月 一身上の都合により退職
2021年 4月 ◇◇アドバイザリー株式会社 入社(個人部門)
資産運用コンサルティング業務を担当。担当顧客数80名。
2023年 1月 一身上の都合により退職
2023年 3月 ▽▽ファイナンス株式会社 入社(法人ソリューション部)
現在に至る
以上
キャリアサマリの例(職務経歴書冒頭用)
「保険業界一本で10年、個人・法人・営業推進・コンサルティングと、複数の角度から業界を経験してきました。各社での役割は異なりますが、顧客の課題に向き合い数字を作り続けることが軸です。」
パターン2:業界横断5社(バックオフィス・企画職)
職歴
2014年 4月 〇〇商事株式会社 入社(総務部)
人事・総務・経理補助を担当。社内システムの移行プロジェクトに参画。
2016年 3月 一身上の都合により退職
2016年 5月 △△テクノロジー株式会社 入社(経営企画室)
事業計画策定・予実管理・役員向けレポーティングを担当。
2018年 2月 会社都合により退職(事業縮小による部門解散)
2018年 4月 □□コンサルティング株式会社 入社(業務改善部)
中小企業向けの業務フロー改善・ITツール導入支援を担当。
2020年 9月 一身上の都合により退職
2020年11月 ◇◇メディア株式会社 入社(事業開発部)
新規メディア立ち上げの企画・KPI設計・外部パートナー折衝を担当。
2022年 6月 一身上の都合により退職
2022年 8月 ▽▽ヘルスケア株式会社 入社(経営管理部)
現在に至る
以上
キャリアサマリの例(職務経歴書冒頭用)
「業界は変わっても、どの会社でも"組織の数字と仕組みを整える役割"を担ってきました。商社・IT・コンサル・メディア・ヘルスケアを経て、業界横断の視点と実務経験が強みです。」
パターン3:20代での転職3社(第二新卒〜若手)
職歴
2021年 4月 〇〇小売株式会社 入社(店舗スタッフ)
食品スーパーの店舗運営、レジ・在庫管理・新人トレーニングを担当。
2022年 9月 一身上の都合により退職
2022年11月 △△株式会社 入社(カスタマーサポート部)
ECサービスの問い合わせ対応・FAQ整備・クレーム処理を担当。
2023年 8月 一身上の都合により退職
2023年10月 □□株式会社 入社(営業アシスタント)
現在に至る
以上
キャリアサマリの例(職務経歴書冒頭用)
「接客・サポート・営業事務と、常に"お客様の近い場所"で働いてきました。それぞれの職場で身につけたコミュニケーション力と対応力を、次のステージで活かしたいと考えています。」
面接対策:転職理由は必ず聞かれる前提で準備する
書類が通過しても、面接では転職回数について必ず触れられます。 「答えに詰まる」「話が矛盾する」がいちばんのNG。準備しておけばこわくないです。
準備すべき3つのこと
1. 各社の退職理由を30秒で話せるようにする
全社分の退職理由を「前向きな一言」で言えるように整理する。 「もっと成長できる環境を求めて」「専門性を深めるため」「より大きな裁量でやりたかった」など、ポジティブな言い方を探しましょう。
2. 「一貫性ストーリー」を1〜2分で話せるようにする
全部の転職をひとつながりの話として語れるように練習する。 「転々としてきた」ではなく「一歩ずつ積み上げてきた」文脈で語れると、印象が変わります。
3. 「今回は腰を落ち着けるつもりか」に答えられるようにする
採用担当者が心配しているのは「また辞めないか」です。 「なぜ今回の会社に長く勤めるつもりなのか」を根拠とともに話せるようにしておくと安心してもらえます。
NG例5つ
書類を作るときも面接のときも、やってしまいがちなミスです。
NG1: 転職回数を隠す・誤魔化す
短期離職を省いたり、在籍期間をごまかしたりするのは絶対にNG。 採用担当者はバックグラウンドチェックや社会保険記録で確認できます。発覚したときは内定取り消しどころか、後から解雇になるケースもあります。
NG2: 前の会社・上司を批判する
「上司がひどかった」「会社の体制がおかしかった」という説明は、採用担当者に「この人は次もうちの文句を言う」と思わせます。 退職理由は自分の意志・成長の文脈で語りましょう。
NG3: 長期的なビジョンが語れない
「なんとなく転職してきた」と受け取られると、また繰り返すと思われます。 「この会社で何を達成したいか」「3〜5年でどうなりたいか」を言えるようにしておきましょう。
NG4: 退職理由が抽象的すぎる
「方向性の違い」「一身上の都合」だけで終わると、面接で掘り下げられます。 履歴書の記載はそれでOKですが、面接での答えには少し具体性を持たせておきましょう。
NG5: 複数の退職理由が矛盾している
「1社目は給与のため辞めた、でも2社目は高給だったのにまた辞めた」のように、退職理由同士が矛盾していると一気に信用を失います。 全社の退職理由を並べてみて、論理的につながるか確認してから面接に臨みましょう。
まとめ
転職回数が多くても、書類通過・内定を得ている人はいます。 大切なのは、回数を恥じることより 「これだけ動いてきた自分のストーリーを整える」 ことです。
やることは3つ。
- 全部正直に書く(隠さない)
- 複数の経験をつなぐ一貫性ストーリーを作る
- 職歴欄はサマリにとどめ、詳細は職務経歴書で補う
リレキミーでは職歴の入力フォームがあるので、複数の会社があっても整理しながら入力できます。 履歴書を作る から、5分で見た目のきれいな PDF にまとめてみてください。
よくある質問
Q. 20代で転職5回は多すぎますか?
A. 業界や職種によって判断は変わります。IT・クリエイティブ・サービス業では「経験の幅」として見られることも多い。大切なのは回数より、各社で何を得てどこに向かっているかのストーリーです。職務経歴書に一貫したテーマを持たせると印象が変わります。
Q. 業界がバラバラな転職をどう一貫性を持たせますか?
A. 業界が違っても「スキル軸」や「ミッション軸」でつなぐと整理できます。たとえば「顧客折衝」「数字を作る仕事」「チームをまとめる役割」など、共通して担ってきたことを軸にすれば、職種・業界を超えてストーリーが成立します。
Q. 派遣や契約社員の就業期間も転職回数に含まれますか?
A. 一般的に「転職回数」は正社員・契約社員・派遣など雇用形態を問わず、会社が変わった数を指します。ただし同一の派遣元会社から複数の派遣先に行っていた場合は「派遣元1社」としてまとめて書いても問題ありません。
Q. 転職回数が多くて履歴書のスペースに収まらない場合は?
A. 派遣・契約社員でつながっていた就業はひとつにまとめる、3か月以下の短期アルバイトは省略する、業務内容の説明を1行に絞る、といった方法でスペースを確保できます。詳細は職務経歴書に移して「履歴書はサマリ、職務経歴書で深掘り」という役割分担にするのが正解です。
Q. 「ジョブホッパー」と思われない書き方はありますか?
A. ポイントは退職理由をネガティブにしないことと、各社での「得たもの」を前に出す書き方にすること。そして複数の経験をまとめた「一貫性ストーリー」を職務経歴書の冒頭に置くと、「あちこち流れてきた人」ではなく「経験を積み上げてきた人」として読んでもらえます。
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